ゆっくりと遠くへ旅にでようとか、ちょっとした気分転換にあてもない旅へなど、自分にとって夏は、そんな季節です。ひとりで海沿いの町にソロキャンプなんていうのもいいし、自然を満喫しにニセコ方面へということも。そこにいって「あれもやって」「こんな体験もして」「美味しいものも食べて」というのもいいですよね。でも、ただただニセコ方面へ車を走らせ「雄大な羊蹄山」を眺めるだけというのも贅沢な旅のように最近思っている自分。「ちょっと羊蹄山を見に、ニセコに行ってくるよ!」なんていうと、「じゃ、帰りに美味しいニセコの野菜とお土産を買ってきて」と家族に言われるのもセットなのですが・・・。
でも、実際に行ってみたら、羊蹄山が雲に隠れて見えないなんてことも多々。今回ニセコに向かったときも、全てではないものの、少し羊蹄山が雲に隠れていて、その雲をよけて羊蹄山が見えるところがないかなと、ニセコをうろちょろしていたら、これまた自分にとっては絶景かなと思う場所を発見。目の前に広がる畑、そして小さな森をはさんで羊蹄山がみえる、まる宮崎駿さんの作品にでも出てくるような景色でした、
勝手に自分がそう思っただけかもしれないけれど!

そんな写真を撮りながら、そこにのぼりが出ていることに気がつき振り返ってみると、普通の一軒家のガレージの前に何やらボードがあって、よくみると小さなお店が。


「カフェ and 手作り雑貨 オリーブリーフ」と、少しまだ羊蹄山に雲がかかっているし、ここで少し時間をつぶそうとお店に入ってみることに。
店内には、二人だけ座れるカウンター席と二人用と四人用のテーブル席があり、奥にはエプロンや雑貨、そしてニセコの景色の写真がならんでおり、席に着く前についつい、店内をうろちょろ。



お店の看板に「ハンドメイド」とあっただけに、すべて手作りの小物がならんでいます。商品について、店主のかたに話をうかがうと、昔から裁縫や小物作りが趣味だったらしく、たくさん作ることはできないけど、自分がいいと思えるものをならべているんですと。農作業もしている店主。自分が農作業をするときにとつくった「腕カバー」や「日除けマスク」などは、実際に作業する時につかいやすいように工夫されているらしくニセコの農家の主婦たちに人気で、あっという間に完売しちゃうらしく、「また、つくる楽しみができてうれしい」と話されていました。なるほど、実際に作業をする人の「ひと工夫」が人気なんでしょうね。
とっても気さくで「やさしさ」がつたわってくる店主の話を聞いているうちにCafeでもある、このお店のメニューを見てみることに。
これまた手作りのメニューをひらいてみると


店主同様「やさしいメニュー」が。コーヒーにシフォンケーキでもおもいつつ、おすすめを聞いてみると、自家製農園でとれたての紫蘇をつかった紫蘇ソーダがあるというので、紫蘇ソーダと紅茶のシフォンケーキを注文。
紫蘇も、青紫蘇・赤紫蘇を育てていて、味や色彩をよくするため店主が自分で試行錯誤してつくった逸品。

紫蘇ソーダは、鮮やかなピンク。飲んでみると紫蘇の香りが鼻の中をぬけて、暑い夏にはすっきりとした飲み物になっていました。店主がいうには赤紫蘇はほんの少ししかはいっていないらしく、ベースはほとんど青紫蘇。だからこそこのすっきりした味わいになるんだそうです。毎日でものみたい逸品でした。またシフォンケーキも、食感が少しちがう。ふわふわでありながら、しっとりさもある食感。そして、口の中ですっととけていくなかで、紅茶の香りが。普段食べているシフォンケーキと、どこか違う。ゆっくりと食べながら考える。
メニューに「ベーキングパウダーを使わずに焼いています。」そして「小麦は道産小麦、油も道産のこめ油を使用しています。」と書いてあるが、それだけじゃないのではとおもい店主に聞いてみると、そのシフォンは、実はニセコのお米の中から、自分が良いとおもうニセコのお米を選び、自分の家でそのお米をミキサーで撹拌し、それをつかってつくったということ。最初は、家庭用のミキサーで作っていたんだけど、それだと思うように撹拌できなかったので、強力なミキサーを購入してつくりあげたという、これまた逸品でした。
とにかく、試行錯誤をしているらしく、店主の苦労が感じられます。でも、どうして、そんなに試行錯誤をと話を聞いていくと、まずはできるだけニセコでとれたものをニセコで味わってほしいということが一つ。もちろん、どうしてもニセコにないものは、道産としているが、ニセコがつまったものであってほしいという想いからと。
また、さらにお話をうかがっていくと、以前は育児の仕事に携わっていたらしく、そのときのつながりから、こどもたちをはじめ親御さんも、ゆっくり遊びにくるらしく、そんな家族へ喜んでもらいたいという気持ちがこめられているようにも感じました。おかあさんが、こどもたちにつくる「おやつ」を味わえる場所なんだと。
そんな話をしながら、ふと時計をみると、すでに2時間が過ぎていました。ニセコで過ごす贅沢な時間。こうして、ニセコの人とゆっくりと話しながらの時間の過ごしかたって、これまた至福の時間だなと感じるひとときでした。
実は綺麗な羊蹄山をみに、ふとニセコへきたんですと話をしたら、店主がその日の朝に撮影した、朝焼けの羊蹄山の写真をみせてくれました。住んでいるからこそのニセコの景色。そんな景色が、ここにくるとみせてもらえるとおもうと、これからニセコへ来る目的。それは、こんな「オリーブリーフ」で過ごす2時間になりそうとおもいつつ、お店をあとにしました。
帰り際に「あ、ニセコの野菜、お土産を買わないと」と店主に相談したところ、ニセコの野菜も、そして「ありしまえなが」というクッキーも買えて、ニセコにきた目的達成。「ありしまえなが」というキャラクターも、店主がニセコの文豪「有島武郎」にちなんでつくったそうです。これまたニセコのお土産として人気がでそうな逸品。


いろいろなたくさんの目的を達成するための旅はあるものの、実はこうしてただひとつの場所で、ゆっくりと過ごすというのも贅沢なものなのではないでしょうか?ニセコでの至福の2時間を過ごすために、また時間をつくろうと、普段の生活が楽しくなる今日この頃でした。
オリーブリーフ
住所:ニセコ町字里見25-11
営業時間:10:00-16:00(水曜〜土曜)お菓子のテイクアウトOK
Instagram:https://www.instagram.com/_olive_leaf/
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