ニセコエリアのオウンドメディアとして誕生したサイコーニセコ。このサイコーニセコはいかにして生まれたのか、また、ここからどんな未来をつくっていくのか。発起人である宮川さんへのインタビューをお届けします。
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“ニセコ=高い”という画一的なイメージには違和感。ホントのニセコを知ってほしい。
─宮川さんはラジオニセコの局長兼パーソナリティをされていますが、サイコーニセコを発起するに至るにはどんな経緯があったんでしょうか?
宮川:まず「ニセコ町は(食べたり遊んだり泊まったりするのにかかる料金が)高い」って言われていて、たとえば町長がどこかへ出張に行って話しても「ニセコって高いんでしょ?」って言われるような状況があって。実際と違うイメージを持たれているその状況を変えるために、ニセコ町役場ではカレーライス物価指数※とかいろんな策を考えていたと思うんですけど、今の副町長が「宮(宮川さん)に相談してみたらどうか」って言ってくれたみたいで、僕のところに話がきたんです。
※カレーライス物価指数のことは注釈を入れる(実際に使っていたグラフ?図?入れてもいいかも)
商工観光課の人たちがここ(ラジオニセコ)に来て、話を聞いて。僕はニセコ町だけじゃなくてニセコエリア全体でいろんな楽しみ方を提案できたらいいんじゃないかって伝えたんですよね。バックパッカーとか家族連れが来るペンション街、高級ショップが並ぶアミューズメント性の高い場所、地域の住民に親しまれるお店、それぞれの魅力がありますから。そういう話をする中で、ニセコエリア全体でグランドデザインできたらいいよなって思ったんです。
高いってイメージされているようなラグジュアリーなところもあるけど、リーズナブルなところもあれば、その中間的なところもあるし、ニーズに合わせて選べるはずだから、それをちゃんとデザインしてプロモーションすればいいんじゃないかって。そう伝えたわけですよ。
そしたら「策を考えてみてほしい」って言われて、そのときは「あんまり期待しないでね」って返したんです。ところが、考えてみると、なんか面白いことできそうだなって思って。それが始まりとなって、サイコーニセコっていうオウンドメディアの発起に繋がっていきました。
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ラジオニセコがそうだったように、町を超えて繋がることで生まれる効果があるはず。
─ラジオニセコは地元の方々がパーソナリティとして出演されているのが特徴ですけど、それもニセコ町だけじゃなくてニセコエリア全体にわたる方々が出演されていますよね。サイコーニセコの在りたい姿に通じるなと思います。
宮川:ラジオニセコがそもそも「このエリアのメディアだよ」って言っているんです。倶知安町にも蘭越町にもラジオ局はないし、ラジオ局があるのはニセコ町だけど、ニセコエリアのものだと思っていて。ニセコ町が整備してできたラジオ局だから、もちろんニセコ町内の生活情報は案内しているけど、イベント情報は町内に限らずエリア全体のものを発信しているし。
それに、実際に番組内で倶知安町とか蘭越町のイベントを発信してみたら、ニセコ町内の人から反響があったんですよ。町内だけに限らないエリアの情報に需要があるんです。情報さえあればみんな町内・町外を行き来するってことを実感しました。
そうやってエリア全体に輪が広がっていけば、ラジオ局としてもうれしいことなんです。パーソナリティもいろんな人がいたほうが面白いと思っているんで。はじめはパーソナリティも町内の人ばかりだったけど、ラジオ局ができて5年経ったあたりから括りがなくなっていって。今では倶知安の人もいれば、蘭越の人もいれば、真狩とか京極の人もいたり、いろんな人がいます。
そういう流れがあったから、エリアのいろんな情報を出すことで、いろんな人たちがいろんな形で繋がっていくといいなって。だから、商工観光課から話を聞いたときも、ニセコ町だけをPRするのはもったいないって思ったんです。みんなひとつになってエリア全体をPRすれば、ニセコ町に返ってくるものも多いと思いますしね。
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いよいよスタートするサイコーニセコ。目指すは巻き込まれてみたくなるメディア。
─今のラジオニセコの在り方が、このサイコーニセコにも繋がっていることを感じます。
宮川:でも、オウンドメディアを運営していくってなったときに、正直ラジオニセコだけでは難しいなっていうのはやっぱりちょっと浮かんだんですよ。それで、昔からお世話になっている人たちに紹介してもらったりして、なんとかサイコーニセコ運営メンバーが集まりました。