しばらく忙しくしていた私は、待ちに待った連休でニセコに2泊3日することにした。
宿は道の駅から車5〜10分ほどと好立地の〈かふぇ&小さな宿のどか〉に決定。この宿に決めたのは、その立地のよさと、名前のとおりのどかに過ごせそうだから、という理由だったと思う。
宿泊の準備をしているとき、宿のルールを確認しておくことにした私は、門限が22時まで、浴室を使えるのも22時までと気づく。そのときちょっとビビったことを今ここに白状する。
普段は残業で22時を過ぎることもあるし、残業がなくても飲みに行けば日付を超えるし、大人しく家にいたって22時に入浴を終えていることはまずない。普段の生活とかけ離れたルールを守れるのか、私の〈のどか〉滞在はちょっとビビりながらスタートした。
チェックイン時に宿の説明をしてもらう。門限は予習済みだから大丈夫。朝食の提供時間が7時台で、起きられるかな、とまた少し不安が頭を過ったが、もしやこれは生活リズムをととのえるチャンスなのでは、とも思った。
部屋は綺麗で快適(すみません…左のベッドが乱れているのは私がチェックイン後すぐに寝っ転がってしまったからです)
それからの2泊3日、昼は気になっていたレストランやカフェをめぐり、夜にはきちんと門限を守って帰った。時間までにシャワーを浴び、日付が変わる前に眠った。朝は6時半に起きて、朝食前に洗顔や歯磨きも済ませた。自分に対して「やればできるじゃん」と思った。
「やればできるじゃん」と思えるのは精神衛生にいい。普段は出勤ぎりぎりまで寝ていて朝食もおざなりだったのが、〈のどか〉ではバランスのよい朝食で1日を始められた。朝食は和or洋を選べて、自分では作らないようなセットを朝から食べられるのが嬉しかった。
私は和食を選択。魚、味噌汁の具、小鉢が1泊目と2泊目でちょっとずつ違い、それもかなり嬉しくなる要素だった
いつもはできない早寝早起きをして、心も体もすこやかになった感覚を得た私は、朝食後に散歩もしちゃったりして(チェックアウトは10時だから、2泊目の朝もごはんを食べたあとに散歩する余裕があった)。
たかが2泊3日、されど2泊3日。生活リズムがととのうことの心地よさを体感した。門限22時にビビっていたはずが、むしろそのおかげでこの心地よさを感じられた。
カフェとしても営業する〈のどか〉はコーヒーも美味しく、それも私の目覚めを助けてくれた。「のどかブレンド」という名のコーヒーが中煎りの「風」と深煎りの「羊蹄」の2種あり、1泊目の朝に「羊蹄」を飲んで気に入った私は2泊目の朝も「羊蹄」を注文。
深煎りで、ちょうどいい苦味があり、後味はすっきりとした「羊蹄」のアイス。今度は「風」も飲んでみたい
ところで、朝食やコーヒーをいただいたカフェスペースには、鎮座するクマさんがいて滞在中ずっと気になっていた。帰り際、そのことを〈のどか〉のオーナーご夫妻に尋ねてみると、コロナ禍の名残だという。
こちらがそのクマさん。子どもたちにも喜ばれる、ちょっとしたフォトスポットに
オープンしてすぐコロナ禍になり、ソーシャルディスタンスのために置いたテディベアが、今も残っているらしい。ご夫妻によると「オープンして5年くらいになりますが、コロナ禍があったから、気持ち的にはまだ2、3年のように感じます」ということだった。
クマさんがそこにいる背景を知り、大変だった時期に思いを馳せつつ、変わらずそこに座るクマさんの愛おしさにはなんだか和んだ。私もそうしたように、写真を撮る人もよくいるようだ。
滞在中も度々ご夫妻と挨拶を交わしていたが、こうして色々話してみると、飾らず実直なご主人と、柔らかな雰囲気を纏った奥様のコンビネーションのよさを感じた。そんなおふたりと、クマさんにも会いに、また訪れたいと思った。
その後の平日は、ととのったリズムのまま7時頃に起きて(さすがに6時半には起きられなかった)、簡単なものではあるけれど朝ごはんをちゃんと食べて、1駅分の散歩までしてから出勤することができた。そして、その生活を続けられた。少しの間は。
…そう、ご想像のとおり、〈のどか〉でととのったはずの生活リズムはまた、忙しない日々で乱れつつある。また連休がきたら、ニセコの豊かな自然と〈のどか〉で過ごす時間をたよりに、生活リズムをととのえたい。
かふぇ&小さな宿のどか
所在地 ニセコ町曽我370-4
IN/OUT 16:00〜21:00 / 〜10:00
かふぇ営業時間 11:00〜15:30(L.O 15:00 ※ランチはL.O 14:00)
かふぇ定休日 水曜日、木曜日
電話番号 0136-55-7888





